『女王と兵士』 スザンヌヴェガ

俺の大好きなアルバム『街角の詩』からの一曲。このアルバム、寒い冬の日に聞くのが似合っていると思っています。でもめでたい正月を迎えようとするこの時期にこんな曲なんて、ちょっとなぁ〜、と思うんですけど、でもっ、好きなんですもんっ。^^;  このスザンヌヴェガっていう人は、ほんと、クールですよね、少なくともこのアルバムの彼女は最高です。その緊張感が、アルバムを出すごとに少しづつ減ってきたように感じてしまうのが、、ちょっと、、、。


この『女王と兵士』って曲は、まさに昔からのフォークを継承したような感じで、聞きやすいんだけれど、歌詞が凄い。この歌では、最後には女王は兵士を殺してしまいます。 例え立場は違っても話し合いで解決、、なぁ〜んて甘いことは言いません。女王が気に入らないとなると、さっさと盾突く兵士は死刑っ。さっばりしたもんです。^^; 現在人はこれほどまでに意思疎通が不可能な時代に生きているのだってことが象徴的に歌われた一曲として、大好きです。


だからこそっ、、、っていう強いメッセージが裏にあるんでしょうが、こうまでさっぱりされると、あはは、、凄いっ、。彼女の柔らかい声とは正反対なだけに、余計に怖い。^^; この『意思疎通』とか『疎外』っていう言葉が頻繁に使われた時代がありました。大袈裟に言えば、世界中の人達がこの問題に立ち向かったのに、状況はますますひどくなるばかり、、。親と子、教師と生徒、、若者と老人、、相対峙する人達がなんとか意思疎通を図り、誰一人疎外感を感じないようにと願ったのに、夫婦や恋人同士といった、一番『濃密』な関係にある場合でも、、危うい状況を見ると、ちょっと絶望感さえ漂っちゃいますが、、。^^;


新しい年は、そんな人間同士の関係がもっともっと濃くなってお互いを理解し合えればいいなぁ〜と思います。この歌のような結末を向かえるのは、きっともっと人間が愚かだった時の話、、。俺達は、『頭のいい現在人』なんだから、、、???、、^^;、、、しぶとくお互いの理解を深める努力が出来ると信じたいです。(^^)