『ひこうき雲』 荒井由実


彼女のベストアルバムの一曲目に入っていた『ひこうき雲』。デビューアルバムのタイトルにもなったんだっけ?? よく覚えてないんですが、、。^^; 荒井由実の天才ぶりを見せつけた素晴らしい曲です。(^^) 歌の内容はきっと『死』についてのものだろうけれど、これほど感動的に歌ったものって、、、他にそんなにないのでは?? なんて思ってしまいます。ある意味肯定的ともとれるところもあって、、それがまた余計にその死の悲しみを増幅させるっていうか、とっても含みのある曲だと思っています。この曲を書いた時の彼女って、10代だったのかしら?信じられない早熟ぶりです、、。もっとも、『信じられない遅熟』の俺がいうんだから、当てにはなりません。^^;

ローラニーロという人も非常に醒めた目で『死』というものを見つめている曲を書いていましたが、その時は感情的に走りすぎる嫌いがある若い時と違って、この歳になると、余りに死を美化したものってのは、逆に嫌悪感を感じたりします。若い時には、『死』は高貴で美しいものという、ちょっと熱に浮かされたような感覚を持つこともありました。でも、今思えば、なんと傲慢な感覚かと、恥ずかしい、、。^^;

ユーミンもこの曲を作った時は若かったから、今聞くと彼女自身はどんな感じで自分の作った歌をきくのだろうと興味があります。だって彼女は俺よりおねぃさんだから、、。^^; 生きているって事はそれだけで尊いものでやんす。死んで花実が咲くものかっ。これ、、実感っ! (^^)

そういう事は充分わかっていながらでも、この曲、いつまでも支持されるのは、その歌の持つ力と深さ故でしょうか、、。ピアノのイントロを聞くだけで、この歌だって判る人はきっと沢山いるだろうなぁ〜。それにアレだけ沢山いい曲を書くユーミンでも、さてっ、ユーミンの最高傑作を10曲選べって言われると、、この『ひこうき雲』は絶対に外せないって言う人、意外に多いのでは、、なぁ〜んて思っています。本当に、最高にいい曲です。