感謝伝えて、、、がん15歳

死の前夜に『ありがとう』   小児がんと3年向きあった山口県周南市立鹿野中3年の有国遊雲君(15)が、新しい年を待たずに今月、短い生涯を閉じた。 『朝日新聞

今日の新聞の一面には細菌性髄膜炎ワクチン承認  厚労省方針 当面は任意接種  自己負担 普及に影響も  というものだったけれど、一番ぐっと来たのはこの遊雲君の死でした、、。

俺は涙腺が弱いのではないかと思うんだけれど、最近ますます弱くなっちゃって、こういう記事を読むと、読みながら泣いてしまうってこと、多くなりました。^^; この記事、、涙が溢れました。言葉にすれば、、『何とおませな子供だッ』『善人は早死にしちまう、、』って感じだけれど、、、言葉では表せない感情ってのが、、やっぱあるし、相反する気持ちが一度に出始めると、、世の中にあるどんな道具を使っても、人には伝えられない、、どうしても『感情を共有する』なにかがほしくて、、。だから、新聞記事を読んで、俺と同じ感覚をだれかと共有できたらいいなと思いました。


特にこの記事がことさら美しく、又悲しいのは、、ご両親様の気持ちを逆なでしないようにと願うばかりの記事が同じ日の新聞に載ってたりするからかも、、。厚労省の共済組合員  旧国立病院 無料で受診  20年超 優遇70億円  だとか  『塾禁止』野依案に賛同次々  だとか、、遊雲くんを思いださせる文字が飛び回っています。

『死と向き合う』などという事は、口にするのも恐ろしい言葉で、その『現実』というか『実際』とはどんな感覚なのか、俺にはまったく想像できなくて、、。ただきっと目をそらしたくなることだけは確かだといえるだけで、、。それをまだこういうちいさなお子さんがやっちゃうってところが、、なんとも、、。

人間が一番『試される』時は、きっと自らの死を賭けた時だと思うけれど、いい歳をして、自らを試すこともなく、、勿論『死』を賭けたことなど一度もなく、、でも、、そんな時が必ずやってくるんだし、、だって人間は一度は死ぬんだから、、でもその時になっても、『死』を賭けて成し遂げたいと思うことも見つからず、、ただ、、ただ、、死んでいく、、人間って歳は関係ないと思いながら、こういう記事を読むと、ちょっと自分が恥ずかしくなっちゃうってのは、、どうしてだろうねぇ〜。

大体この人、、名前が良過ぎるっ!! 本当に素敵なお名前が付いてるよね。ご両親様の子供に対する願いや思いが溢れている。どんな強風が吹こうと雲は形を変えながら、構える事もなく抵抗することもなく、、そこにいる、、。そこにしっかりといる、、。空にぽっかりと浮かんだ雲は、人々にいろんな感情を抱かせる。ある時は慰め、ある時は夢を見させて、、。そして感謝を求めることなく、どこかへ飛んでいくんです、、。そうした行いを『遊』とするくらいでっかい心を持つ人間であれと願ったのでしょう、、、遊雲君はそんな思いにしっかり答えたと思います。

ご冥福をお祈り申し上げます。同じ、子供を持つ親としては、御両親様に掛ける言葉もありません。ご容赦下さいますよう。