『耳を澄ましてごらん』を聴く

今日も朝からいい天気だぁ〜。なんだか家の中でいるのがもったいない気がするけれど、、俺は家の中でいなければならないっっっ!!運命、、だねぇ〜。^^;家の中でいてもすることは沢山あって退屈ではない。^^;最近滅茶苦茶暖かいので冬物を片づけて、思い切って夏物を出した。その時タンスの中にある『ほとんど着ない』と『全然着ない』ものを思い切って処分した。俺がまだずっと若い頃は、洋服は今ほど簡単に買えなかった。今思うと、なぁ〜んだか高かった。毛糸のセーターなんて何万円もしたものだ。だから俺は自分が買ったものは将来子供たちが大きくなったら絶対きてくれるものと思って大事にしていたのだが、、、っっっ、、、それは大間違いっ。俺のおフルなんて誰が着るかよっっ!!^^;体格も違うし、なんたって彼らが生きている時代というのがある。俺達がいいと思ったものが必ず若い世代に引き継がれるとは限らない。そんなことは判っていたつもりでも、やっぱ、その時大枚はたいて買った服なんだもん、、、一度くらいは袖を通して、、と思ったけれど、無理無理無理っっ!!^^;俺も、もういいやと思って思い切った。まだちょっともったいない気がするけど、まっ、いいか。

近頃どういうわけか『耳を澄ましてごらん』という曲をよく聞く。これは本田路津子が歌ったとても地味めな歌で、大きな話題になったという記憶はない。朝の連続ドラマの主題歌だったらしい、、。俺も本田路津子のレコードは二枚ほど持っているが、この曲は持ってなかった。『秋でもないのに』や『風がはこぶもの』が好きなんだけれど、俺は『一人の手』と『誰かを愛したい』というシングル盤を持っているだけだ。ずっと後に彼女のアルバムが欲しくなったのだけれど、思いきれず未だに持ってない。^^;

彼女は本当にきれいな声をしている。俺は森山良子のファンだった。彼女も素晴らしい声をしている。本田路津子が出てきた時きっと森山良子と比較する人が出てくると思ったら、案の定、森山良子がバエズなら本田路津子はコリンズに近いという評論家が出てきた。^^;たしかにっ!!でも、その時はちょっとこの評論には抵抗。今は納得。彼女の抒情性は素晴らしくて、この『耳をすましてごらん』を聴くとそれがよく判る。ただ俺が彼女のアルバムを買うことをなぜ躊躇したかと言えば、バックの音と彼女が取り上げてくる曲がどうしても彼女の声とぴったりしないような気がしたからなのだ。俺の持論は、、全然関係ないけど、、^^;、、、こんな声の奇麗な人達は声そのものがもう素晴らしいんだから、バックの音はできるだけ抑えて仕上げたほうが、、と思う。トランペットやサックスは出来るだけ使わずに、ギターやウッドベース、ストリングスやピアノ、シンセサイザーやタイトなドラムスといった楽器にして、、、。手の込んだジュディ・コリンズのアルバムのバックのようにすればいいのに、、なんて勝手に思っていた。^^;

歳をとると昔の話ばかりするようになるみたいだが、俺もだんだんそうなってきた。飲み屋で昔のヘンな歌を歌う親父は嫌いだったが、、はぁ〜、、俺もそうなってきたみたい。今時こんな歌を飲んだ挙句に歌ったらヒンシュクもんだよねぇ。^^;でも、いい曲だよ、これは、。それに俺は近頃なんだか『回帰』しているようで、また昔の『一から』状態に戻りたいと切望しているようなのだ。明日の今日はもう取り消せないのは判っているけれど、そうじゃなくて、くるりと一回りしてもう一度出発点に立ちたいなと、、。そしてラセン状に上昇していくような、、。でも、今からじゃ上昇もなにも、二回りすらできないけどさ、、。『生きるの、強く、、』なのよ。^^;