久々にバエズを聴く

今日は朝から雨模様。SSと買い物に出かけた朝の九時頃はそれほど強く降ってなかった雨は、午後になると激しくなってきた。今も時々雨の降る音が聞こえている。

母はショートステイだし、外は雨だし、、というので、今日は今まで少しサボっていた、レコードをCD化する作業をすることにした。本日のアルバムはジョーン・バエズの『バラッド・ブック』二枚組だ。このアルバムを買ったのは俺が高校生くらいの頃だったから、、ははは、、もう数十年以上前のものだ。レコードを回すと今は懐かしのパチパチというノイズが入る。^^;『レコードは消耗品』という言葉が頭のどこかにあって、レコードの取扱には細心の注意を払ってきたけれど、皮肉なもので、好きなアルバムは何度も聞くのでどんなに注意をしても痛んでしまう。ただ棚に並べておいてもレコード盤が歪んでくるようで、、。^^;おまけに以前俺がつかっていたオーディオ装置はひどいものだったので、まぁ〜、針が飛ばないだけでも儲けものなのだ。森山良子の『さとうきび畑』は、カレッジフォークアルバムの第二集の一番最後に収録されていたが、がっちりと傷がついてしまって、針がポンポン飛ぶ。それもクライマックスの部分で、、。^^;こうなるともうどーにもこーにも、、。^^;

俺は高校の時はバエズが大好きだった。ジョーン・バエズとジュディ・コリンズは女性フォークシンガーの双璧で、無理クソ『フォークシンガー三人娘』って、、まぁ〜、日本でいえば、美空ひばり江利チエミ雪村いずみ、とか、伊東ゆかりと園まりと中尾ミエ、とか、森昌子桜田淳子山口百恵、、とか、、って感じで言えば、もう一人は色々代わって、ある時はパフィ・セントメリーだったり、ジョニ・ミッチェルだったりしたような、、。でも二人はずっと変わらなかった。俺はバエズとコリンズではバエズの方が好きだった。今はコリンズがいいなぁ〜と思う。でもジョニは別格っ!!と思ったりして節操がない。ひひっ。

ジョーン・バエズは本当にきれいな声をしている。声そのものがなんとなく物悲しいので、もうそれだけで歌の半分は表現しているようなところがある人だ。あのエモーショナルなマライヤ・キャリーとは対照的で退屈なくらい淡々と歌う。だから歌詞や曲が刺激的なのは通り越して、ボーカルそのものに刺激を求める今の聴衆にはちょっと受けないかもしれない。でも音楽も食事と同様、同じものばかり食ってると食傷気味になるよねぇ〜。宇多田ヒカルも好きだけれど、でも今井美樹もいいっ、、なぁ〜んてことになって、、。^^;俺もジョニの『進んだ』音も大好きだけれど、なんだかギター一本でシンプルな歌を歌うバエズが猛烈懐かしくなってしまう時があるのだ。

この『バラッド・ブック』には懐かしい曲がぎっしりと詰まっている。『ブラック・イズ・ザ・カラー』とか『バーバラ・アレン』とかを聞いていると遠い昔が蘇ってきて、『素朴』や『野の花』などという言葉を思い出させてくれる。ずっと聴き続けているときっと飽きてくるだろうけれど、でも俺にとってはとても大事なアルバムではあるしこれからも時々聞くだろうと思う。