モクレンの花は咲き、そして散りゆく

今日は朝からいい天気。おまけにもう春が来たんじゃないかと思うほど暖かい。今朝はさっさと起き出し早朝散歩に出かけた。堤防の斜面がうっすらと白かったのは、霜が降りていたせいなのか、ただの枯草だったのか、、。三十分も歩くと汗ばんできた。

俺はいつも堤防を歩く。以前はトリムコースだったけれど、健康増進を図ろうと高々と謳っているにも関わらず我が街の行政は、『トリムコース』と書いた看板をさっさと撤去し、今では自動車も単車も自転車も犬もいたちも狸も侵入してくる。車同士が出会っても行き違えないほどの道幅しかないのに、、。^^;

堤防から川を見降ろすといつの間にか枯草が奇麗に取り除かれユンボが大小二台入って工事をしている。川上から流れてきた土砂を処理するのか、それとも河原を整備してなにか作るのか、、。流れる川の水は見る度に方向を変えている。けれど川はそんなことは知ってか知らずか人間のすることなどお構いなしで、淡々と海に向かって流れている。

俺もよく知らなかったのだが、川というのは不思議なものらしい。我々は自分達の都合で川の水の行き先を変える。しかしそれは表面上だけの話らしい。古い人達の話を聞くと、元々川が流れていたところは、表面を動かしただけでは変わらない。昔の川は地下深くで昔通り流れているというのだ。だから大災害が起こった時は、その水が噴き出して大変なことになるらしい。

逆の話を聞いたことがある。表面上は奇麗に整地されている昔は谷間だった場所に家を建てた人は、家がまるで花が開くように傾いていって、もうどうしようもないから、もう一度基礎工事をし直したと話していた。どっしりと昔からある山を削って整地した場所は地面は強固だろうけれど、谷間をその削った土で埋めたところは、、そりゃあ、、ねぇ〜。^^;けれど、その土地を買う人達はそんなことは判らない。同様に川がそこを走っていると、そこは川だと思ってしまうのも当然だが、、しかし、、。

春が来て暑い夏が来て、、秋が来て寒い冬。花は咲いてそして散ってゆく。それが自然だというならば、本当に自然を守るってのは難しいことだとつくづく思った。