家人の叔母が逝く

家人の父親の兄弟の嫁さんが亡くなった。長い間の闘病生活にもやっと最後が来たという感じで、悲しいけれど、もうこれで苦しまなくてもいいのだと思うと、ほっとしたような変な気分だ。ずっと病院での生活だったので数えるほどしかあったことはなかったが、印象深い女性だった。生まれた時から死ぬまでずっと『お嬢様』で、自分の好きなことをし、自分の好きなものだけ食べてきたようだ。でもリューマチを患い、糖尿を患い、ここ数年で両足を切断した。痛み止めのために体が痛みを感じなくなって、例えば胃から血が出ていても痛くないという状態になっていた。子供がいなくてご主人と二人暮らしだった。正月に病院から一時帰宅という時には、たった数日のために部屋を改造しエアコンを設置し高価なベッドを買ったりしていた。お金持ちだからそれでいいんだけれど、なんだか寂しそうで、馬鹿な我が娘を本当に可愛がってくれた。悲しいけど、これでよかったと思っている。もうあんなに頑張らなくてもいいんだから、、。今夜お通夜。家人はもう先に行っている。俺ももうすぐ出かけるつもりだ。