『インシャラー』 アダモ


サルパードレ・アダモと言えば『雪が降る』がとても有名で、日本語訳で歌う歌手はたくさんいた。俺は学生時代、どういうわけかフランス語を取っていて、この難しいフランス語の発音に慣れるために彼のアルバムを買った。特別好きだってわけではなかったし、どちらかというと森進一さんみたいな『ダミ声』は苦手だった。^^;でも彼の書く曲はすぐに好きになった。明るくて、いかにもフランスといった感じで、。軽いのに深い、、みたいなややこしい気分だった。イギリスの音みたく、いかめつらしく重厚で曇り空みたいな感じではなく、太陽が燦々と降り注いで明るくて軽いのに、結構詩は重かったりして、、。^^;『インシャラー』という曲はそんな中で異色だった。エキゾチックな雰囲気で素晴らしく綺麗な曲だ。何気なくyoutubeを見ていて、アダモのところに行き当たり、この曲を歌っている彼を見たいと思ってみていたら、とても懐かしくなった。今更ながら、、だけれど、彼は本当にいい曲を書くと思う。
フランスと言えばシャンソンってすぐに連想してしまう。そしてシャンソンと言えば人生を歌う、愛を歌う、人間を歌う、、と、もうカチカチに凝り固まっている感じだが、実はよく考えれば当たり前の話だけれど、いろんな音があるのだ。フランス人が生まれた時からわけ知りの大人だったはずはなく、俺達、、というか、、、俺同様、無知で馬鹿で、思い出すのも恥ずかしい青春時代を過ごして大人になるのだ。アダモやミシェルポルナレフなどの音を聞いていると、ほっと安心するような『若さ』を感じてしまう。^^;
フランス語って、中国語とか日本語とかと一緒で、長い歴史を持つ言語は難しい。俺はフランス語を話せる日本人を、話している内容はともかくとしても、すっかり尊敬してしまうのだ。こんなややこしい言語を操れるってすごいなと単純に思ってしまう。^^;昔はちょっとフランス語を勉強してみようと思ったけれど、もうとうにあきらめてしまった。ひひっ。ああっ、情けなや、、。歌を聞いて、訳詞を読んで、、それでおとなしく満足していようと思う。^^;