聞くたびに泣いてしまう『愛する人に歌わせないで』

いわゆる反戦歌ですが、いい曲です。何年経っても色あせない名曲です。シンプルな歌詞にシンプルなメロディ。みんなで一緒に歌いましょう的なフォークソングの大事な部分を全部クリアしながら、しかし決して誰にでも歌えるというわけではなく、、。やはりこれは森山良子さんの歌だと思います。昔の歌を懐かしがって今の歌をボロッかすにこき下ろす親父連中は大嫌いでしたし、ああはなるまいとほろ酔い気分の飲み屋で決心したものですが、俺も結局そういう親父になっちゃいました。^^;だって本当にいいんだもぉーーんっ!!

こういう歌をもっともっと政治を司る人々は聞くべきです。タキシードに身を包み大ホールで聞くオペラやクラシックも大いに結構、あなたの好きな音楽にケチを付ける積もりは毛頭無いし、こんな無学で無粋な俺でもクラシックはいいなぁ〜と思います。けれど、こういう歌をしっかりと聞いて、戦争で傷つくのはいつもいつも弱い立場にいる人達で、戦争をけしかけるのは『私が一番』と思い込んでる強い人達なのだということを、まずは心で感じて頂きたいものです。理論的でないのは重々承知ですけど、人間って、理論が先なのか感情が先なのか、、どっちなんでしょうね、。その意見が正しいのかどうかわかりませんけど、ジョーンバエズが『同情のための戦い』と言った事がありましたが、それはとっても非理論的な言葉ってことなんでしょうかねぇ〜。人を殺す時って、法律に『人を殺すことはまた、自分も殺される可能性があるということを更に強く肯定することになる』から殺さないと結論づけるよりも、もっと感情的なものの方、、例えば単純にきっと殺される時は痛いだろうと想像してしまうとか、同じ人間を殺すことに対する恐怖だとか、、が先にあって殺せないのではないのかなぁ〜、なんて思います。

まずは感情に訴えるという意味でいつも思うのだけれど、反戦歌を聞いたり戦争の資料を見たり写真展に行ったり、或いは絵画をみたりするのは非常にいいことです。人間は考える動物であると同時に感じる動物でもあります。けど、この二つは分かちがたい相関関係にあって、感情が高ぶれば思考が活性化するってこと、あると思います。不思議だと思う感情がやがて偉大な科学者を生み出すように、悲しみや痛みを感じる心はやがて思考回路を刺激し理論的なナニかを導き出すのではと思ったり、、。^^;とても悲しい現実として、俺みたいに、悲しい歌だと泣きながら聞いているのに思考回路に繋がらないヤツがいるってこと、、。思考回路の入り口に『ただいまアクセスが集中しております。しばらくお待ちください』の表示がずっとでたままになってもうウン十年、、。あはは、、はは、。^^;