『ビスタ』消費者踊らず

OS支配力にかげり  顧客 『機能見定めてから』 米マイクロソフト(MS)は30日もパソコン用新基本ソフト(OS)の『ウィンドウ・ビスタ』を全世界で発売した。『楽しさ』を強調して消費者に買い替えを促す考えだ。

向こうが透けて見える綺麗な画面、、『新しい世界』をかんじさせるお洒落なアイコン、。ビスタの最初のデモを見た時はそう感じた。でも一方では、あまり新しい機能が盛り込まれてるというのでもない、という意見もあって、最初から『期待薄』だったのかも知れないが、蓋をあけてみたら、やはりみんな、ここはちょっと様子をみてからの姿勢だったんだねぇ〜。俺はすごく『見た目』に引かれてしまう性質なので、ビスタの綺麗な画面には興味津々だったんだけれど、最近の若い人達ってのは、随分実質主義ですな。見かけよりももっと、『サービスの善し悪し』に、製品選びの主眼を置くんですねぇ〜。まぁ〜、そりゃそーだよなっ、って思う所あります。

俺達って、、、、、って、こんなにひとくくりにしてモノをいう辺りがすでにオジン臭さ充満してんでしょうけど、、、、コンピュータが新しい、ソフトが新しい、ってんで、そのコンピュータそのものに、ソフトそのものに興味があったと思うんだけれど、、というか、コンピュータを使っているってのがちょいとお洒落だと思ってた時があったと思うんだけれど、もう今はそんなこと当たり前田のクラッカーで、コンピュータで出来ることに興味がシフトしてんでしょうね。だからコンピュータそのものなんて、どんなものでもいいし、OSなんてのも、余程の機能が付いてないとどーでもいいし、要は、コンピュータで自分のしたい事が出来ればいいわけだ。

『コンピュータはツールです』という言葉は、そう言いながらも実はコンピュータをそんな風に考えている自分がかっこいいだろ、みたいな感じがあって、言葉の中身はコンピュータ中心だったけど、ここに来て、この言葉通り、コンピュータは名実ともにツールになっちゃったってわけです。^^; 記事にもあるように、コンピュータやOSの向こうにあるものの方がずっと価値があるから、OSなんかを扱ってる会社は、今後どうするのか、、それを模索するのが大変だろうなぁ〜と思います。

それにしても凄い時代に突入したものだ。かつてアルビントフラーだっけ? が予言したように『第三の波』がどかぁーーんっと押し寄せてきたって感じ。トフラーはその著書の中で、『第一の波は農耕、第二の波は産業革命、そして第三の波は情報』と言ってたと思うんだけれど、まさにその『情報』に何もかもがシフトし始めたというか、、もうすでにシフトしてるというか、、。だから、情報に行きつくための手段してのコンピュータに、それほど重きを置かない若者達ってのは、俺よりも更に前に向かって進んでるんだなぁ〜、って、この記事を読みながら思いました。

かつての職場に『絶対にワープロは使わない、俺は手書きでいくっ』と頑張っていた人がいました。でもあちこちの事務所でワープロ文書が飛びかって、今度はワープロを使った文書が主流となりました。でも、そんな状態になっても、俺は『署名は必要でしょう』と思っていたんです。ところが、自分の名前さえワープロで打って、最後に捺印をポンっ。^^; はぁ〜、、これでもいいんだ、、って、なんだかなぁ〜、、と思いながら、、でもそんなこと考えてる間に回りはそんな文書が溢れていて、、。^^; 今だに『やはり署名捺印は、、』みたいなこと言ってる人達がいるけれど、もう、それってメチャ古いってことですよねぇ〜。^^;

OSが変わるから、、コンピュータが変わるから、俺達もかわらなきゃ、みたいなところがあった社会が、またここに来て、社会を動かすのは人間だってところに回帰したように思えて、なんだか嬉しい記事です。この情報が必要だから、このコンピュータ、このOSを、、って感じがいい。コンピュータ社会ってのは、コンピュータに支配される社会ではなくて、いつまでも、どこまでいっても、俺たちが利用する社会であって欲しいと思います。