『振り向けば かえる』矢野顕子


天才矢野顕子グラノーラ』というアルバムの中の一つ。(だったと思う、)矢野顕子の天才ぶりはもうみんなが認めるところだろうけれど、その発露の仕方については好き嫌いが別れてしまうと思います。一流大学をでて公官庁にお勤めして、それなりの出世をして、、というのではなくて、東大首席で出て板前してます、みたいな、まったくちがった分野で活躍してしまう、、そんな『いかにも、、』ってところがない分、損するようなところもある人だと思ったり、。^^; この曲も、天才がここまでふざけるか、と思うほど楽しい曲。(^^) 彼女の子供みたいな声も面白いし、スキップしてるような軽ぅ〜いリズムもいい。 この人、ピアニストとしてスタジオにこもっていたとしたら、ジャズだろうがクラシックだろうが、あちこちから『ピアノ、弾いてくれっ』っていう申し出が一杯あって、もうそれだけで、食っていけるでしょう。でも、そういうカテゴリーをぶち破ってしまってる辺りが、彼女の凄いところ。やっぱ、凄い人というのは、『現在』には満足できず、いつもいつも、少し先の世界が見えてるんだなぁ〜、と思う。もっと『普通の天才でいてくれ』というファンの人も多いだろうけど、、、あはは、、彼女はそんなヤワなタマじゃないみたい。テレビで森山良子さんとデュエットしてるのを見た時は、ほんとに素敵だった。相手が森山さんで良かったと思う。この矢野ちゃん、男の才能食っちゃうところあるもんね。才能ある男は彼女に近づかないほうがいいと思う。俺は全然平気。才能、ないもん。