理念と支持 ジレンマ

施政方針『安倍カラー』演出 『教育』攻勢、『格差』触れず  安倍首相は26日の施政方針演説で憲法改正教育再生など『保守理念への回帰』を鮮明にした。 『朝日新聞

昨日は国会中継があるというので、コレは絶対にラジオを聴かなきゃ、と思っていたら、安倍さんが演説しているところは聴けなくて、誰かがガンガンやっていました。ラジオ番組表どおりに始まったのかどうかわからないれど、俺が聞き始めてからは、二人ほど演説を聞いただけで、あっと言う間に終わってしまった。今朝、安倍さんの演説内容が新聞に載っていたので、拾い読みしました。彼の声で聞きたかったなぁ〜と思って、、残念っ。^^;

野党が彼の演説についてあれこれいうのは、野党してはもっともな事だけれど、連立与党を組んでいる公明党からもちょこっと『物足りなさ』という感想が聴かれたのは、、問題だ。演説を文章にしたモノを読んでも、イマイチ、ビンとこない。まぁ〜、批判にもあるように、『総花的』で『作文』だったんでしょうね。それにしても『保守理念』ってのは、、なんなんでしょう。逆に『戦後政治からの脱却』という言葉もあるし、、。俺の頭の中では、この二つの言葉がどうにも接点を見出せずに、ウロウロしています。

話はとても分かりにくくなるけれど、キャンパスに絵を描こうとする時、描きたいものをズバリ描く方法と、いろんなモノを描いて、全体からその絵を描いている人の描きたいモノを見るものが想像したり、形作ったりする、、という、二つの方法があるような、、そんな気がします。また『春』というお題を頂いてキャンパスに向かうと、俺なんかは、形が見えないものを描けということだから、そりゃあ無理、、。こうなりゃ、春らしいモノを描いて春を想像させるしかない、、と考えてしまう。でも『春』は形はなくてもそこに『ある』と、みんな分かるって所が凄い。夏に冬物の服を着たってだれも『今は冬』とは言わないだろうし、、。

で、政治演説ってのは、こんな感じの所があるんだろうかしら、、。野党は『将来の日本の形が見えない』といい、与党は『提示しているではないか』という。与党は責任政党だから、ハッキリした形を提示し難い。提示すると、、例えばある『花瓶』を見せると、それと寸分違わずに形づくらねばならない。一方、回りから描いて、そこからみえてくるものを『描きたいもの』とすれば、見えるもの、、というか、想像するものは人それぞれって事になって、それがぼやけている分だけ言い逃れが出来る、、ってこと、あるんだろう、。どっちがいいのか分からないけれど、全部総合してしまうと、あっちこっち矛盾だらけっていうのは、なんだか国民としては分かりにくいので、困ってしまう。

カナダっていう国は、カナダで長い間暮らしている人達には、政府がすることには色々批判はあるんだろうけれど、俺かが感じたのは、とてもシンプルで分かりやすいってことだった。『タバコは健康に悪い』となると、健康教育を徹底して行い、タバコの値段は異常に高く、灰皿は街の中には全然なくて、建物の中での喫煙は全面禁止で、レストランではしっかり区別されて、、ある所ではタバコが吸えなくて、、、と、政府が考えていることが、毎日の生活にピタッと沿っている感じがした。自分達の力で自由を手に入れたものと、なんやら『棚から牡丹餅』みたいな感じで、手にしたものとの違いが、そのあたりに出ていると言えばそれまでだけど、、。^^;

今度も国会中継、耳が離せないっ。出来るだけ聞いてみようと思っている。