台所の模様替えに励む

昔、昔の大昔、オーディオ製品を買う時、各パーツを自分の好きなメーカーや機種を買って、それを組み合わせて楽しむというのがあった。俺も音にはうるさい方だったので、、でもタカがしれてたけど、、^^;、、一応時流に乗ってそれらしいことをしたことがあった。スピーカーやアンプ、ターンテーブルやチューナーといったものはそれぞれのメーカーが得意とするところがあって、懲り始めると一財産飛ばしてしまうんじゃないかと思うくらい高かった。けれど、作る側も相当のチカラが入っていたので、手にした時は、うししっ、本当にうれしかった。
時代は流れて、、、今時そんなことにうつつを抜かしている人は、よほどのマニアでもない限りいないのではないかと思う。でも買った機械はなかなか捨てられない。大きくて重くて、もう家庭内の最大のゴミ化してるけれど、でも捨てられない、、。^^;俺もずっとそれを後生大事に置いていた。でも馬鹿なんだよねぇ〜。買った時は、壊れたら困ると思ってなかなか思う存分使えなかったのだ。レコードと一緒だ。レコードも『消耗品』なので、いつかは溝がすり減って、、。それより以前に溝が切れてしまうほどの傷を付けてしまうのが怖くて、滅多に聞かなかった。わざわざテープにとってそれを聞いたりして、、。でもさぁ〜、そんなにまで大事にしたのに、この仕打ちだよっ。その時その時壊れてしまうのを覚悟でさっさと聞きたいだけ聞く、使いたいだけ使っておいたほうが良かったのだ。レコードもコンポも、、あはは、、博物館行きだよっっ!!
そんなわけで、俺はすっかり悟ってしまった。やはり、その時にしっかり使ってこそのものだと。台所に立派なスピーカーを置くなんて狂気の沙汰だと思うけど、俺は持ち込むことにした。そしていい音を食堂で楽しむのだ。自分の部屋に置いておいても、すぐに使えない。それよりもみんなでいい音を楽しむだけ楽しんで、それで壊れてしまったら、、もうその時はその時だと開き直ってしまった。重たいアンプも運び込んだし、昔買ったCDプレーヤーも持ち込んだ。それを食堂の隅に設置した。
あ〜あっ、それにしてもなんといい音だ。(^^) 音が柔らかいぃ〜〜。春だよぉ〜。シャリシャリって感じではなくて、少し厚みがあってマイルド。アンプに力がみなぎっているから、音が楽チン。ずっと音楽を流していても『うるさく』ない。ベンツでノロノロ運転しているような、余裕がある。昔はこんな暖かい音を聞いていたんだと思うと、もう感激で胸一杯になった。こういう音で音楽を聞くと、なごむというか、癒されるというか、、。(^^)しあわせぇ〜。でへぇ。こんな音に慣れ親しんでしまうと、携帯電話で音楽を聞くなんてきっと出来ないだろうなぁ〜。学生時代は、今のようなコンビニなんてなかったのでコーヒー飲むのはもっぱら喫茶店。立派なスピーカーから音楽が流れてきて、ゆったりした気分にしてくれた。これからは自分の家であの時の雰囲気を楽しもうっ。(^^)それにしても、俺の人生、、『たそがれ期』に入りつつあるようだ。まっ、いいか、。しばらくはこの感じに浸っていたい。(^^)