五輪真弓のアルバムをレンタルする

MAYUMI CLASSICS俺は彼女の特別熱心なファンではない。彼女の歌声は大好きだから数枚アルバムは持っているけれど、いわゆる『熱烈なファン』というのではなくて、いいアルバムを所有したいというだけで買ったような気がする。でも最近彼女の歌声がヤケに気にかかり始めた。最初は冗談で見たyoutubeのモノマネだった。^^;中島まりさん?という人が五輪真弓の『恋人よ』を思いっきりマネしていた。わっはっは。五輪真弓さんという人は、『少女』という古パムを出した頃は長いストレートな髪の毛がトレードマークのようなところがあった。決して美人というわけではないが、独特の雰囲気を持つ人だった。まぁ〜、荒井由実さんも中島みゆきさんも、『とびっきりかわいい』とか『気絶しそうなほど美人』というわけではなかったから、当時としてはごくフツーだったんだろうと思う。ところが今は五輪真弓は『幽霊扱い』で、オカルト映画に出てきそうなキャラクターとしてモノマネされていた。モノマネはその人のある特徴を思い切り強調することで、ますます似てくるものだと思うけれど、五輪真弓の場合は、ミステリアスで怖いところが特徴とされたのだろう。でもそのモノマネが、、恐ろしいんだけれど、面白かったのだ。^^;わっはっは。さすがプロの人は目のつけどころが違うと心底関心してしまった。五輪真弓本人はそんなことはきっと思ってもいないのだろうけれど、なんだか取っつきにくいところがあるよなぁ〜、たしかに、、。考えていることがつかめないっていうか、、話をしても一方通行っていうか、、。^^;愛だ恋だといっても、本人はどんな恋愛をするのか、、想像できないっていうか、、。^^;一流のアーティストと呼ばれる人達というのは、一般人には理解し難いところがあるし、それが一流の一流たるところなんだろうと思うけれど、、。^^;
他の彼女に関する動画を探したら沢山出てきた。それをいくつか聞いているうちに、なんだかとても懐かしくなってきてしまったのだ。俺が知ってる五輪真弓はもっと外国の人っぽかった。作る曲もパックの音も非常に洗練されていて、タイトで、流れるようなストリングスが入ってそれが彼女の歌声とよく合っていた。ところが紹介されている動画、、特に中国語のものはどちらかというと歌謡曲っぽいというか、、それまでの彼女とはちょっと違ったものだった。音はさすがに五輪だなという感じだったが、曲調や詩が変わった気がした。俺はそんな彼女はあまり好きではなかったので、彼女の初期のアルバムは持っているけれど、彼女が『歌謡曲路線』に入ってからは買っていなかった。『エトランゼ』というフランス録音のアルバムが最後だったかもしれない、、。だから『さよならだけは言わないで』という曲が入ったベストアルバムは持っているが、『恋人よ』は持っていない。でもその時期に彼女が発表した楽曲が、とてもいいなぁ〜と思い始めたのだ。
何度も言う話だけれど、昔、評論家達が当時のシンガーソングライターを批評している記事の中で、『五輪真弓は曲も歌唱も最高にいいが、詩はイマイチ』と評価していた。彼女の詩の世界も独特で、彼女自身が素晴らしい曲に乗せる言葉に苦慮しているようなところがあるんじゃないのかなと思った。素人考えだけれど、彼女の曲って音符の数が少ないんじゃないかと思ったりする。でもそのおかげで彼女ののびやかでどこまでも広がっていきそうな素晴らしい歌声が十二分に発揮されるんだけれど、、。^^;ポールモーリアのアルバムを聞いているような雰囲気があるのはそのせいじゃないかと思う。いくつかの動画の中で『合鍵』とか『リバイバル』とかっていう曲が本当にいいなぁ〜と思ったので、これは絶対音源が欲しいと思ってレンタルしたのだった。俺は彼女が早口でわっ、っと歌う曲よりもゆったりとした声が大好きで、『酒酔草』がお気に入りだった。でも、『リバイバル』みたいな曲もいいなと思う。
しみじみ俺も歳だなぁ〜と思う。もうすっかり『最近』ではなくなったが、宇多田ヒカルが最高にいいっ!!と思った後は、俺の中で、この人いいっ!!という人が登場しなくなった。^^;親父が俺の知らない昔の歌を口ずさんでいたりするが、、俺もやがてはああなるんだろうね。五輪真弓がいいっ!! なんて言い出したら、もうすでにそうなりつつある証拠?? あとは俺が若かりし頃に登場したアーティストの頑張りにかかっているわけだが、あの驚異のオフコースの『小田和正』が健在な限り、、、つまり若者たちが古い曲に興味を持ってくれてるので、俺達もしばらくは安泰か、、。ひひっ。^^;