『合鍵』五輪真弓

特別五輪真弓のファンではないが結構好きでアルバムも何枚か持っているが、正直言えば『恋人よ』のような歌謡曲路線はあまり好きではなかった。スケールの大きな曲や歌唱力の確かさを持った彼女がヨーロッパの音に接近した時、ああ、いい方向へ動いてるなぁ〜と思った。ところがそれを過ぎてちょっと『売れ筋』を意識し始めたんだろうか、、『日本人好み』の音へと変化した時は『えっ??』と不思議に思ったりした。その後ずっと彼女を聞いてなかったんだけれど、最近この『合鍵』を聞いてすっかり昔に引き戻されてしまった。そういえば俺の友人がこの曲を含んだアルバムを買ったっけなぁ〜、そのアルバムを聞かせてもらった時に、一番最初の曲がこれだったんじゃなかったっけ?なんてことまで思い出した。間違っているかもしれないが、、。
俺は昔は歌謡曲やその時代のヒット曲というのを、レコードを買ってまで聞いたことがなかった。金がなかったというのが最大の理由だったけれど、買うアルバムはアメリカのフォークシンガーのモノや自分が気にいった人のアルバムばかりだった。だからあまり日本人アーティストのレコードは持っていない。それどころか流行歌をちょっと馬鹿にしたようなところもあって、いずれは消えてしまうような曲に金を払ってまで所有することもないだろうに、、と思っていた。^^;ところが最近なんだか昔の流行歌が懐かしい。この『合鍵』という曲もずいぶん歌謡曲っぽい歌だというのが第一印象。とても綺麗で好きだったけれど、レコードを所有したいというところまではいかなかったのだ。でも、、この歳になって、、つくづくいいなぁ〜と思うようになってきた。しっとりとして映画音楽のような美しさがある。まさに『聞かせる』曲だなぁ。彼女のアルバム、、買おうかなぁ〜。(^^)