全国写連創立80周年記念コンテスト『わたしの一枚』

プリントの質 向上 総評 田沼武能  80周年記念大賞は『一般自家プリント部門』の作品が選ばれた。、、『朝日新聞


写真の事は全然わかりません。何がよくて何が悪いのか、どんな写真が『優秀』でどんな写真が『不出来』なのか、どこをどのようにみて、いい悪いを判断するのか、もうまったく判らないんだけれど、一枚の写真を見て泣いたり笑ったりは、よくします。^^; 今回大賞に選ばれた作品『スケボー広場』を見て最初の感想は、『すごぉ〜いっ』でした。青をバックに上半身裸の男が片手を挙げて中に浮いています。彼の両足の下にはスケートボードが、、。最初は写真とは思えず、なにかの美術作品かと、、。^^; スケボーの下には海を見ている人達が、、海に浮かんだ島が、、男の挙げた手と島の間にはぽっかりと浮かぶ雲が、、。昔小学校で、いろんな切抜きを集めて一つに張り合わせた作品を作ったことがあったけれど、そんな風な感じで、、。でもこれは一枚の写真なんですよね。構図が素晴らしいっていうんでしょうか、、素晴らしい躍動感っていうんでしょうか、、とにかく目が釘付けって感じ、、。スカぁーーーーーっ、っとするような、気持ちがわぁーーっ、っと大きくなってどこまでも飛んで行きそうな、そんな写真です。(^^)


まぁ〜、いくら言葉を尽くしても、言い切れないものを一瞬で表現してしまう写真ってのは凄い。ビデオが普及し始めた時、これで写真はなくなるかも、、なんて思ったけれど、こういう写真を見ると、素人の俺でも、ひょっとしてビデオと写真は、もーっ、まったく違う性質のものなんだと思ったりします。一枚の写真が持っている『力』っていうか、インパクトの強さ、的確さというのは、ビデオの比ではないですね。^^; 長々と結婚式のビデオをみるよりも、こうした写真のような二人の写真を見る方がずっとその結婚式の様子や、二人がどれほど幸せかって事が判るのかもしれないなと思います。


俺みたいに、写真もビデオも一緒と考えているのかそもそも間違っているんでしょう。似て非なるものってのが世の中には沢山あるんだろうけれど、これもその一つかも。ちょっと考えを改めないとね。^^; 俺が死んで、誰か俺の事を思いだしてくれる人がいるとして、、その時、俺は、ビデオで俺が動いて笑って泣いている姿を見て欲しいだろうか??、、、それとも、さっと手を挙げて笑っている一枚の写真を見て、これはいつ撮られた写真だろう、この時はなにをしていたんだろうか、、と、話ながら思いだしてもらいたいだろうか、、。あぁーーぁっ、また眠れなくなるほど悩んでしまうっ!!^^;^^;^^;  やっぱ写真がいいかなぁ〜。一時間の『現実』よりも、一枚の写真から思い出す『幻』のほうが、絶対ずっと素敵だろうなぁ〜。やっぱ写真だよなっ。なっ。でも、、ビデオも捨てがたい、、。


素晴らしい作品を作る人達に出会ってしまうと、自分には真似もできやしないくせに、可能性が無限に広がっていくようで、、って言えばカッコいいけど、俺の場合、妄想とも迷いとも判らないものが広がっちゃって、ビデオがいいか写真がいいかなんて、馬鹿なこと考えたりするんだよ。さっきは『ビデオと写真は別物だ』って考えを改めたばかりだというのに、ねぇ〜、。だはは、、。^^;